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Perfumeに特化した音楽ブログ/音楽に特化したPerfumeブログ

第36回 Perfume FES!! 2014 Perfume/東京スカパラダイスオーケストラ その2

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◆後攻:Perfume

Perfume FES!!レポート、前回のつづきです。スカパラの皆さんのグレートすぎるステージが終わり、さあ我らがPerfumeのライヴが始まります!

2014.03.15 Perfume SET LIST

1. Enter The Sphere

2. Spending all my time

3. レーザービーム(album-mix)

4. ポリリズム

MC

5. Sweet Refrain

6. 1mm

7. 微かなカオリ

8. Magic of Love

P.T.Aのコーナー

9. Handy Man

10. FAKE IT

11. チョコレイト・ディスコ

12. MY COLOR

……またネタバレ禁止の〈お触れ〉が出ているので、詳細は控えますが、個人的に感じたのは以下の2点です。

1:いつもとちょっと様子が違って、ときどきダンスのフォーメーションやピッチ(とでも言うのか)がズレているようにも見受けられた

2:あの曲とあの曲のダンスは、Perfumeのまた新たなチャレンジの表れかも

もちろんどっちも主観です。「1」の件はあ~ちゃんがしきりにイヤーモニターの音量アップを訴えていたので、何かしらのハプニングがあったのかもしれません……

◆MCダイジェスト

(※いつもどおり記憶とメモが元なので、大体の内容です)

あ~ちゃん「自分たちが大好きで尊敬する、すごいライヴをやる人たちといっしょにライヴして、それぞれのファンどうしで楽しい気持ちを共感したいと思って、対バンツアー第2弾をやることになりました」

のっち「前回のPerfume FES!!では、それぞれの対バンでツーデイズでしたが、今回は広島を除いてワンデイズです」

あ~ちゃん「さっきのPerfumeメドレー凄かったー! あんなにたくさん練習して下さって……最近やらん曲ばっかりを。(スカパラの皆さんは)〈その日のライヴでやらない曲をやりますね!〉って言って下さって、でも〈僕たちPerfumeをこんなに知ってるんですよっていうのが出とる」

あ「あのポリループ! あれヤバいよね! 沖さんすごいことになっとった、ひとりでポリループ作り出しとった」と、ゆ~ちゃんのモノマネでエアピアノを弾くあ~ちゃんと、歌う2人。Perfumeをカヴァーするスカパラを真似するPerfume……よくわからなくなってきますが、〈共演相手の再現芸〉はおもしろかったので恒例になってほしいです。

あとは「カウンターアトラクション」の話で、「みんなあれ知っとる?」「知らんよね」という流れから、なんと3人で「カウンターアトラクション」を歌うことに! しかしみんな歌詞をほぼ忘れていて(かしゆかは結構歌えていたが)、かなりあやふやながら一回し歌っていました。

「SEVENTH HEAVEN」のトランペットもインパクトが強かったようで、かしゆかが「あれは忘れられん、もうSEVENTH~はあれがオリジナルで、私たちはカヴァーってことでいい」と言えば、のっちは「(奥田)民生さんの『レーザービーム』とおんなじだ、あれ前回の対バンで歌って下さって、ホントに良くて、あっちがオリジナルってことになった」。ヤスタカ……

Perfume meets TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA

で、Perfumeのライヴが終わりまして、ステージにはスカパラの機材がふたたびセッティングされます。〈Perfumeスカパラの皆さんに送ったビデオレター〉の上映を経て、Perfumeメンバーが登場! それぞれツアーTシャツの上に、スカパラを意識したであろう黒いジャケットを羽織っています。アイドルのジャケット姿ってたぶん初めて見たけど、いいですなぁ。実にいいですなぁ。

そしてステージに招かれるスカパラメンバー。重度のPerfumeファンであるゆ~ちゃん、あ~ちゃんに感想を訊かれ、「夢の中にいるようです」と回答(注:スカパラのスタッフの方によるレポート内、〈スタッフとしては「沖さん、長年の夢が叶ったのにまだ夢の中にいるのか!」〉というツッコミも秀逸)。

そして合計12人による自己紹介「つよよです!」「なっごです!」「モテキンです!」(中略)「谷中です!」なども挿み、スカパラが活動25年、Perfumeはみんな25歳〉という話とか、その流れで北原さんは52歳という事実から、Perfumeメンバーのお父さんより年上かどうか〉の話題で盛り上がりつつ、来ましたよーコラボタイム!

楽器を手にしたスカパラメンバーがサウンドチェック。あ~ちゃんが「バンドのこういう、サウンドチェックっていいよね!」と嬉しそうに言いますが、そう言い終わるが早いか、スカパラのサウンドチェック終了(仕事が早い!)。Perfumeの「えっ」「もう終わった?」という言葉を受け、スカパラの皆さんがいそいそと再度サウンドチェック。かしゆか「気を遣ってくれとる!」そしてのっちの「サービスチェック!」という発言があ~ちゃんに大ヒット。

◆Get up to down beat stomp!!!!

さあ、両者のコラボが始まります。

1曲目はなんだろう? やっぱPerfumeの曲かなぁ、でもさっきのメドレーでもう5曲もやっうおおー「チョコレイト・ディスコと来た!!! アヴェレイジ・ホワイト・バンドシカゴなんかを思わせる、ライトなブラス・ファンクのアレンジ。一見サラッとやってるけど、もうホントによく練られたアレンジで、ありがたくてしょうがないです。

スカパラの皆さんは、Perfumeより遥かに長いキャリアを誇る大先輩なのに、Perfumeに一目置いているだけでなく、〈この対バンをやる意味〉に、貪欲なくらい意識的でした。スカパラのライヴ中、谷中さんが「最近スカパラではコラボレーションがブーム。コラボすることで、自分たちの強みと弱点がよくわかる。だから今日も勉強させてもらうし、一切、手抜きはしない! 全力で行きます!!」と語っていましたが、まさに有言実行!

そんなスカパラの演奏をバックに「チョコレイト・ディスコ」を歌うPerfume。振付も抑えて、いちヴォーカリストとして振舞う3人の姿に、観客も〈ディスコ!〉のレスポンスを抑え、しっかりと聴くモードに。まぁ何ですか、3月の時点ですが2014年最高の祭りですよ!!

そして続けて、あの有名なオルガンのフレーズにブラスが重なっていくイントロ。あ~ちゃんが「民生さーん、がんばって歌うけぇねーー!!」とシャウト!

待ってました、「美しく燃える森」!!!

◆止められない時を 迷わず焦がしていく

〈♪戸惑い纏って飛んだ……〉からあ~ちゃん、のっち、かしゆかの順で歌っていたかな。曲調として、のっちのストレートな声質がいちばん似合っていたように思いました。うん、良い! ものすごい豪華なカラオケっていう印象も無きにしもあらずでしたけど、うん、良い! まぁこのときの盛り上がりったらなかったです。

そして、先のメドレーでは鬼神のごとき表情でドラムを叩きまくっていたモテキンさんが、このときは極楽浄土に召されたような穏やかな笑顔だったのも、何だったんでしょうか。

◆Never Too Much

ああ、すごく良いライヴだったなぁ……いや、まだスカパラメンバーは楽器を下ろさない。あ~ちゃんが「実は……あと1曲あるんです!!」。いやいやもう十分ですよ! でもぜひお願いします!! 

Perfume用にマイクスタンドが3本用意され(いや、前の曲からあったかも?)、演奏されるのは……「ジェニーはご機嫌ななめ」!!! 北原さんがさっき吹いてたの、実はネタバレだったとは!!

イントロの例のフレーズが、突進力のあるブラスで吹き鳴らされます。この曲でのメンバー名コール〈のっち!〉〈あ~ちゃん!〉<ゆかちゃん!>常に全力で叫ぶ私ですが、この日は全身全霊の力で行きました。と思ったら、つよよと大森はじめさん(Perfume命名のあだ名:めっち)力いっぱいコールしてました。ゆ~ちゃん、つよよ、めっちは、『JPN』ツアーの日本武道館にも来ていた3人です。まさか彼らといっしょに、ジェニーのコールができるなんて……感無量です(言い過ぎ)

Perfumeがスタンドマイクでジェニーをやるのはいつ以来でしょうね。アイドル感バリバリの振付もキメつつ、スカパラとのダイナミックなセッションは、Perfume3人のジャンプと共に終了! この豪華なコラボレーションの最後がジェニーってのも、考えてみると凄いですが(普通は「美しく燃える森」で締めるはず)、結局スカパラPerfumeの歌を7曲も演奏してくれました。

演奏を終え、鳴り止まぬ拍手と歓声のなか、意気揚々と引き揚げていくスカパラの面々。去り際もカッコいいぜ……と思ったらあ~ちゃんが(超ハイトーンで)「つよよぉ~~!! つよよぉ~~!!」と叫び、この日は最初サングラスなんか掛けてキメていたつよよでしたが、あ~ちゃんの方を振り向き、相好を崩して、胸の前で小さく両手を振るというかなりキているリアクションでした。

百戦錬磨のスカパラメンバーも、あ~ちゃんにかかるとこんな感じになるのか……という感想はさておき、コラボ第1弾として、これ以上ないライヴだったのではないでしょうか。

Perfume FES!! 初日を終えて

改めて感じたのは、他のアイドルで、スカパラとここまで(音楽的・パフォーマンス的に)がっちりコラボできる人たちはいなさそうですし、Perfumeスカパラここまで遊べるスペースのある音楽なんだな、とも感じました。両者ともに幅広い音楽性だったことも背景にあるかもしれません。

また一方で、筋金入りの猛者であるスカパラと比べてしまうと、Perfumeのライヴ・パフォーマンスもまだまだ発展途上かも、と感じました。谷中さんの言うとおり「強みと弱点がよくわかる」のは、Perfumeにとってもそうなのかもしれません。

今回の対バンツアー、それぞれの共演者がPerfumeのどんな部分を引きだし、そしてどんな化学反応を起こすのか。非常に貴重なライヴになりそうですが、いかんせん観られる人が限られ(すぎ)ているので、ご覧になった方は、ぜひ情報をお寄せ下さい!!

さて、それではスカパラの皆さんによる、ライヴ前後のツイートを紹介して終わりにします。

◆追記

Perfumeのラジオ番組「Perfume LOCKS!」での後日談をまとめました。

あ~ちゃん「スカパラの皆さんは今年で25周年(というヴェテラン)なのに、リハーサルもきっちりきっちりやるし、ライヴ終了後は長時間の反省会をされていた。だから納得することなく、いつまでも(バンドも)続くんだと思った」

あ「〈美しく燃える森〉は本番真っ白になって歌詞間違えた」

のっち「女性がこの曲を歌うのが初めてだったみたいで、リハであ~ちゃんが歌った時、スカパラの皆さんが〈おぉ~〉って」

あ「スカパラの皆さんは、最初〈本番は30分でいいんで、あと全部コラボレーションしませんか?〉って言って下さって、でも(マネージャーの)もっさんが〈いや、それだと主旨が変わってしまうので〉とお返しして。でもスカパラさんの本編でPerfumeメドレーをやってくれてね、〈カウンターアトラクション〉とか音源になってないような曲も。そして、キュンとするような曲をわかってくれとって」

かしゆか「〈SEVENTH HEAVEN〉とかね」

あ「大森さんと、川上さんと、沖さんが中心になって下さって。Perfumeのライヴに来てくれとるだけあって、Perfumeへの愛が計り知れんかったね」

3人「嬉しかったね~」