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Perfumeに特化した音楽ブログ/音楽に特化したPerfumeブログ

2012年に観た映画ランキング

いつもPerfumeのことしか書いていないブログですが、今回は番外編として「2012年に観た映画ランキング」です。暇を見つけては映画館に足を運んだので、多分100本近くは観たはず。今回はいろいろな分野に分けて書いてみました。

 

◆新作総合ベスト10


1.SRサイタマノラッパー3 ロードサイドの逃亡者(日本)

2012年はやっぱりコレにつきます。野外フェスからラストへ至る展開。そしてそこで歌われるラップの切実さと哀しさ、凄まじいエネルギーの煌めき。新宿LOFTでのイベントも、映画と現実がクロスオーヴァーしていて素晴らしかったです。


2.この空の花 長岡花火物語(日)

いまだに何だったのかよくわからないのですが、確実に未体験ゾーンを見せてくれる映画です。73歳の新人監督の大暴走とも言えますし、畢生(一世一代)の超芸術とも言えます。


3.戦火の馬(米国)

ベタなストーリーの感動大作なんだろうなーと思って観に行ったら、本当にその通りだったんですが、これ以上ないほど感動してしまったため、この順位です。


4.哀しき獣(韓国)

ナ・ホンジン監督、やっぱり凄い!!! 当然ながら「チェイサー」はまぐれじゃなかった。いろいろな要素が絡んでいて一口には言えない作品ですが、タフでハード、スリリングで哀しい、最高の映画です。


5.桐島、部活辞めるってよ(日)

おそらく2012年でいちばんのダークホース。学校というありふれた空間で、社会や人間性についてここまで掘り下げて、それを見せつけてくれるとは。こういう映画に出会えるから嬉しいです。

 

6.サニー 永遠の仲間たち(韓)

すべてが絶妙で、美しいです。キャスト、演技、演出、脚本……そして音楽! 観たらこの作品が好きになっちゃうはず。

 

7.人生の特等席(米)

ベタなストーリーの本格派人間ドラマ……と言ってしまえばそれまで。でもその語り口と演出、何よりもイーストウッドたちの表情やふるまいが、僕には心底魅力的でした。

 

8.ドライヴ(米)

これにはシビれざるを得ません! もちろんカーチェイスのシーンは見所ですが、全体に通底する美学やスマートさ、ロマンがいちばんの醍醐味だとも思いました。センスが良いです、もう。

 

9.トガニ 幼き瞳の告発(韓)

実話を元にした〈児童虐待〉というシリアスなテーマを、優れたバランス感覚で描き、超一流のエンターテイメントとして成立させる腕。また、悪人たちの顔が良い味出しまくりなど、韓国映画の地力をまざまざと見せつけます。脱帽!

 

10.ドラゴン・タトゥーの女(米)

極北の地で、じわじわと脅威が迫りくる演出とか、ストーリーの魅力などもありますが、ひとえにとてもピュアで美しいラブ・ストーリーだなーと。さすがはデヴィッド・フィンチャー監督! ただ、あのシーンに雑なモザイクを入れた人には悔い改めてほしいです。

 

以降はざっと行きます(長いので)。


◆日本映画ベスト9
1.SRサイタマノラッパー3 ロードサイドの逃亡者
2.この空の花 長岡花火物語
3.桐島、部活辞めるってよ
4.PerfumePerfume WORLD TOUR 1st」シンガポール公演ライブビューイング
5.山下達郎 シアター・ライヴ/PERFORMANCE 1984-2012
6.アウトレイジ ビヨンド
7.悪の教典
8.おおかみこどもの雨と雪
9.希望の国
※10位は特に浮かびませんでした

◆アジア映画ベスト10
1.哀しき獣(韓)
2.サニー 永遠の仲間たち(韓)
3.トガニ 幼き瞳の告発(韓)
4.凍える牙(韓)
5.ビースト・ストーカー/証人(香港)
6.高地戦(韓)
7.ポエトリー アグネスの詩(韓)
8.ブラッド・ウェポン(香)
9.ミッドナイトFM(韓)
10.依頼人(韓)

アジアといっても、ほぼ韓国映画。2012年も強烈な作品ぞろいでした(しかしいつ行っても大体ガラガラなのが不思議)。

5位・8位は 「密告・者」「コンシェンス 裏切りの炎」も凄かったダンテ・ラム監督。ハッタリを利かせたスリリングな演出で、サービス精神満点です。
新宿武蔵野館の「ニュー香港ノワール・フェス」や、新宿シネマートのホン・サンス特集上映も楽しみましたし、「ザ・レイド」(インドネシア)もおもしろかったです。また、私が「HACHI 約束の犬」以降ひさびさに観た犬映画「ムサン日記~白い犬」(韓)も印象深いです(内容が違いすぎたけど)。

◆米国映画ベスト10
1.戦火の馬
2.人生の特等席
3.ドライヴ
4.ドラゴン・タトゥーの女
5.アルゴ
6.プロメテウス
7.ダークナイト・ライジング
8.ミッション8ミニッツ
9.J・エドガー
10.宇宙人ポール

結局自分はスピルバーグイーストウッドが大好きなんだな…と思いつつ。

◆「午前10時の映画祭」ベスト10
1.バック・トゥ・ザ・フューチャー
2.E.T
3.がんばれ!ベアーズ
4.ブラックサンデー
5.アメリカン・グラフィティ
6.クレイマー、クレイマー
7.タクシードライバー
8.ナバロンの要塞
9.エイリアン
10.ディア・ハンター

すべて日比谷のTOHOみゆき座にて。「1000円で観られるのに、極めておもしろい」ということでしょっちゅう通いました。他にも「ゴッドファーザーPART II」「荒野の用心棒」「荒野の七人」「卒業」「サウンド・オブ・ミュージック」などを鑑賞。「ヤング・ゼネレーション」の上映期間がフジロックの開催と重なっていて、観られなかったのが惜しまれます。

◆何も評判を聞かなかったけど、行ってみたら本気でおもしろかった映画ベスト(※順不同、他ランキングと重複あり)
ペントハウス
ビースト・ストーカー/証人
崖っぷちの男
依頼人
高地戦
キックオーバー
裏切りの戦場
ブラッド・ウェポン

基本、アクション~戦場ものですね。主に新宿の、非シネコン系の映画館で観た作品です。

「人間」を巧く描いている映画ベスト10
1.サラの鍵(仏)
2.おとなのけんか(仏・独・ポーランド・スペイン)
3.ヤング≒アダルト(米)
4.ファミリー・ツリー(米)
5.灼熱の魂(カナダ・仏)
6.裏切りのサーカス(英・仏)
7.よく知りもしないくせに(韓)
8.恋のロンドン狂騒曲(スペイン・米)
9.ソハの地下水道(独・ポーランド)
10.最強のふたり(仏)

やや地味だけど、心に残った作品たち。雑に括ると「TOHOシャンテ系」とも言えます。

◆これはちょっとな……と思った映画10本(※個人の感想です)

1.踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望(日)

もしかしたらおもしろいんじゃ……という希望は裏切られました。脚本・演出ともにやっつけ仕事で、客をナメています。もっとおもしろくできそうなのになぁ。

2.DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る(日)

単なるイメージビデオだった前作よりはマシだったけど、今回も楽しめませんでした。アイドルの舞台裏はこんなに過酷なんですよ!と言われても、基本的に運営サイドのずさんな計画や見込みの甘さが原因としか思えん。ゆえに〈感動のマッチポンプ〉だと感じる部分が多いし、そもそも〈舞台の表側〉を楽しめない私には……えっ第3弾もやるのか……仕方ない行くか

3.ネイビーシールズ(米)

モノホンの軍人が出てきて強烈なドンパチをかます、米軍プロパガンダ映画。貴重な映像なのだとは思いますが、人殺しをゲーム感覚で描く映画はあんまりお薦めしません。

4.今日、恋をはじめます(日)

それなりに楽しめたんですが、「主人公が考えていること・感情を全部モノローグで語る」「コミカルな効果音やCG処理」といった漫画チックな演出だけは何とかして下さると幸いです。あとPerfumeとかの曲も使われているのですが、ストーリーや場面、人物の心理描写とはまったく関係ない、ただのBGMなのもあんまり…。

5.ガール(日)

地雷映画だと思って突撃したんですが、結構ちゃんとしていて(失礼)楽しめました。でも麻生久美子さんのエピソードとか、やっぱ現実味ないなぁ……あとどうでもいいですが、予告ポスターと映画本編では向井理が別人です。

6.ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(日)

映像は目を見張るほど凄かったですが、相変わらず登場人物が思わせぶりなセリフをひたすら言い続けている。〈ヱヴァ〉としてはこれでいいのだと思いますが、映画としてこれで良いのかなぁ、という気持ちが拭えません。

7.メランコリア(デンマーク)


ラース・フォン・トリアー監督お得意のダークな映像美が冴え渡る!と思って見ていたら、結構トンデモなオカルト映画でした。これで映画デートとかしてたら危険です(キルスティン・ダンストが脱いでいたのはハイポイント)。

8.ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(米)

〈9.11〉以降の社会を描いている点で個人的には鑑賞必須だったのですが、〈3.11〉の後では、少年の自分探しに付き合っている余裕はありませんでした。

9.アベンジャーズ(米)

映画は痛快で凄く楽しめましたが、予告編で良い部分見せすぎです。クライマックスのシーンはほぼ全部予告編で見覚えがあるという…

10.きりが無いのでそろそろ終わります

 

最後まで読んで下さった方、ありがとうございます。

2013年もたくさんの映画と出会えることを願って。