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R.E.P

Perfumeに特化した音楽ブログ/音楽に特化したPerfumeブログ

第14回 なぜPerfumeが海外に行かないといけないのか

Perfume WORLD TOUR 1st

Perfumeのアジア・ツアーが、ついに始まります。


10/26(金) 台湾・Neo Studio 収容人数1000~1200

11/07(水) 香港(中国)・Rotunda 3 収容人数1600

11/17(土) 韓国・AX-KOREA 最大収容人数2000

11/24(土) シンガポール・SCAPE 収容人数700
(※収容人数は、各ホームページより抜粋)

全4会場をオール・スタンディングで回る今回のツアーは、〈現地ファンへのサーヴィス〉〈コンピ 『LOVE THE WORLD』のプロモーション〉そして〈さらなる海外進出への足がかり〉が目的と思われます。YouTubeや配信を活用し、楽曲を届けてからライヴを行う、現在の海外進出のセオリーに則ったやり方と言えるでしょう。

 

◆日本の音楽は、海外に進出できるのか?
話は変わりますが、以前、とあるシンクタンクの研究員さんとお話する機会がありました。その方は、某省庁からの依頼で〈日本の音楽コンテンツが海外に進出する余地はあるのか? もしあるなら、どの国にどうアピールするのがいいのか?〉という市場調査を担当されたそうです。
2009年に行われたその調査は、対象地域をヨーロッパに絞り(アジアは音楽ビジネスの市場が小さく、USは海外の音楽を受け入れる気があまりない=進出の余地は乏しいと判断したそう)、実際にイギリス、フランス、ドイツ、スウェーデン、フィンランドのレコードメーカーやプロモーター(興行会社)、音楽関連団体にヒアリングを重ねて進められました。

その調査の最中、ある国のプロモーターがこんなことを話したそうです。

1:PerfumeYouTubeで観て知っていること(※2009年なので『⊿』リリース前後です)

2:彼女たちにはオリジナリティがあり、その国でも成功する可能性があること

3:可能なら、自分の会社でPerfumeの公演を手掛けたいこと

その国では日本のポップカルチャーが人気なのですが、さすがにこの発言には驚いたそうです。YouTube時代ならではの情報流通でしょう。さらにプロモーターの発言は続きます。

4:本当にこちらで成功したいのなら、ちょっとイベントに出たり、ライヴをやる程度ではダメなこと

5:現地で3か月から半年くらいは腰を据えて活動しないと、まず定着しないこと

日本人アクトの海外での成功は難しい。はたしてプロダクションは、日本という〈世界最大級の音楽マーケット〉で強固なファンベースを築いたのに、ファンの入れ替わりが異常に早い(つまり下手したらすぐに忘れられてしまう)マーケットを長期間離れて、成功するかわからない海外での活動に注力なんてこと、させるでしょうか? 一部上場している大企業なら尚更のことです。

でもPerfumeには上述のプロモーターの言葉通り、世界で成功する可能性があります。かつて〈アイドル界最後の希望〉と言われたPerfumeは、いまや日本の音楽業界の希望でもあります(※個人の感想です)

私見ですが、Perfume日本での活動が少なくても一向に構わないので、行けるところまで行ってほしい。ちょっと海外でライヴやっただけで〈日本のファンをないがしろにしている!〉〈海外のファンを優先するなんて悔しい!〉〈Perfumeが遠くなっちゃう!!〉なんて甘っちょろいこと言ってんじゃない冗談じゃない! Perfumeがやらずして、他の誰がやれるというのか。凄く期待しています。

音楽プロダクション勤務の友人の言葉を借りれば、「プロダクションは2年先のプランを組み、1年先のブッキングをする」と。いまも驚くようなプランが進んでいるはずです。

アジア・ツアーはどうなる?
話を戻すと、今回のアジア・ツアーは現地のファンのためにあるものでしょうし、いまのところ観に行く予定はありません(むしろ1公演だけ観るのではなく、4公演を通しての変化や成長をチェックできたら素晴らしいですが、それは取り返しのつかないところまで行くのと同義)。

それぞれの会場の規模、そして海外のライヴであることも踏まえると、音楽的な新機軸を打ち出したり、実験的なパフォーマンスを展開することはおそらくないでしょう(あったら悔しい)。JPNツアーで見せたような、特効や舞台美術をフルに活かした総合パフォーマンスというより、GAMEツアーのようにサウンドとダンスの〈フィジカル〉にフォーカスしたストロングなライヴになるはずで……えっこれってもう日本では観られない種類のライヴですね。

やっぱり行きたいかも……おや、韓国公演のチケットがまだ余っ(以下略)