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Perfumeに特化した音楽ブログ/音楽に特化したPerfumeブログ

第79回 Perfume in Billboard

アメリカでもっとも有名な音楽メディアであろうBillboardのwebサイトにて、Perfumeのインタヴューが掲載されました!!

www.billboard.com

(以下、8月22日追記)

皆さんに朗報です! その英文インタヴューの起源である日本語版(あたりまえ)が、ビルボードの公式サイトに掲載されました!

www.billboard-japan.com

いやーまさか、和訳をアップした翌日に公式が来るとは読めませんでしたよ……そりゃ日本でインタビューしてますよね、考えてみれば。

ということで、とても良い記事が正確な日本語で読めますので、うっかりこのページに迷い込まれた皆さんはこちらをお読み下さい!!

 

(追記以上。以下はまあ、なかったことにして下さい笑)

 

 

〈U.S.-Bound Perfume is Enjoying the Sweet Smell of Success〉というタイトルは、〈USへ向かうPerfumeが楽しむ、成功の甘いカオリ〉とでも訳しましょうか。ライターはJIN OTABEさん。BillboardにおいてはContributor、寄稿というお立場のようです。

 

『COSMIC EXPLORER』ツアーを振り返ってメンバーが語る記事は、いまの時点であまり多くありませんし、日本国内の音楽雑誌やニュースサイトにありがちなライターの思い入れ押しつけ系3人の物語性&絆ごり押し系(他に書き方ないのか)とは異なるフラットな採り上げ方で、優れた記事です。

これ、英語圏のファンにしか読まれないのはもったいないな、と思って今回そっくり日本語に訳しました。まさか和訳で5000文字行くとは思わず、途中でかなり後悔しましたが……ご覧下さい!

 

◇U.S.-Bound Perfume is Enjoying the Sweet Smell of Success

8/19/2016 by Jin Otabe

メジャー・デビューから10年、Perfumeは止まることなく進化を続けている。彼女たちは〈宇宙探索〉という叙事詩的なテーマの『COSMIC EXPLORER』を引っ提げてのツアーの途中だ。先のワールドツアーから2年、あのマディソン・スクエア・ガーデンでのパフォーマンスを夢見る3人が、まもなく再度のUSツアーへと乗り出す。9月3日と4日の2日間には、MSG公演が予定されている(※筆者注:原文にこうあって目を疑いましたが、もちろんMSGではありません)。来たるべきツアーに彼女たちは何を思うのか? 彼女たちの新たな旅の前に話を訊いた。

 

――8月末からUSツアーが始まりますね。日本での『COSMIC EXPLORER』ツアーはいかがでしたか?

かしゆか「ツアーはするほど楽しいですね。今回は、私たちがいままで行ったことのないいろんな会場に行くことができて、たくさんのものを探索できました。まずはそれですね」

のっち「毎回セットリストを変えて、それが私たちにも新鮮だったし、楽しかったです」

あ~ちゃん「成熟したのかなって思いました。以前は〈ツアーだったらこうせんといけん!〉という固定観念に囚われてきたけど、そこからは成長して緩くできたというか、〈そんなに難しくせんでもええよ〉って自分たちに言えるようになりました。それは成熟したといえるかなって」

 

――『COSMIC EXPLORER』の曲が、ツアーの方向性を変えた印象はありますか?

かしゆか「最初のツアー用セットリストでは“Miracle Worker”は入っていなかったんです。あの曲は他とかなり違うし、合わないかなって、自動的にセットリストから外していました(筆者注:ヤスタカ……)。でもファンの方々と行ったキャンペーンの一環で、皆さんが書いて下さるニュー・アルバムのライナーノーツを見たら、“Miracle Worker”がものすごい人気で。私たちのクルーでこの曲を愛している人もいたから(筆者注:確実に真鍋さん)、これはライヴでやろうって決めたんです。この曲をやると、お客さんがもう凄い歓声で大盛り上がりで。あんなの初めてでした」

あ~ちゃん「“COSMIC EXPLORER”という曲は、アルバムのタイトルになるくらい力強い曲なんです。なので、最初みんなの頭にあったのは〈この曲、セットリストのどこに入れよう?〉か〈どういうパフォーマンスにすればいいのかな?〉でした。でも結局は、歌に重点を置いて、セットの中心に置く代わりに、パフォーマンスはシンプルにそぎ落としたものにしよう、という結論になりました。そうしたら、その静けさがお客さんの興奮を引き出して。あの曲は毎回凄い盛り上がりでゾクゾクしましたね」

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Perfume

Kevin Estrada

 

――今度のUSツアーでは、これまでのワールドツアー、そして特にアルバムツアーとはどう違うものになりそうですか?

かしゆか「以前のワールドツアーなら、私たちが演奏したい曲をなんでも選ぶことができたので、海外で人気のある曲や海外のお客さんに聴いてほしい曲を優先できたんですけど、今回のUSツアーでは『COSMIC EXPLORER』のほとんどの曲を、アルバムコンセプトの実証としてやります。日本国内と同じ内容で海外でもツアーできたらなってずっと思っていたので、『COSMIC EXPLORER』ツアーの一環としてUSツアーができるのは凄く嬉しいです。でも、海外の皆さんはアルバムの曲に親しんで下さっているのかなぁとちょっと不安ですね」

 

――今度のツアーではロサンゼルス、サンフランシスコ、シカゴ、ニューヨークを回ります。これまで行ったことのない都市も多いですよね?

かしゆか「はい、サンフランシスコとシカゴは初めてです」

のっち「前回のUSツアーではLAとNYでライヴをしたんですが、たくさんの方が他の都市からも観に来て下さったんです。アメリカ在住で、私たちを観るためにNYまで来られて〈初めてNYに来たよ!〉という方もいて。アメリカって大きいな!って思いました」

かしゆか「〈初めてNYに来たんだけど、どこに行けばいいかな?〉って訊かれてびっくりしたもん笑」

のっち「えーホントに!?笑 アメリカで私たちのライヴを待っていて下さったファンの方々と会えて、幸せでしたね」

かしゆか「あたしが気になるのは、サンフランシスコとシカゴのお客さんは他の都市とどう違うのかなって。これは個人的な考えですけど、LAやNYのお客さんは普段からコンサートに行っていて、〈ワーオ!!〉って盛り上がり方があっても、サンフランシスコやシカゴでは静かで親密な感じになるのかなって……えーと」

 

――皆さんの心の中で、アメリカでのライヴは特別な位置にあるようですね。前回のUSツアーのLAで海外デビューを決心して(筆者注:妙な訳ですが、なるべく原文のとおり訳したつもりです)マディソン・スクエア・ガーデンを目標にしています。USツアーが始まることをどう感じますか?

あ~ちゃん「簡単に到達できない目標を設定したことにちょっと後悔はあります。でも、3年前と比べたらずっと多くのファンの方々がサポートして下さっているから、実現に近づいていると思います。マディソン・スクエア・ガーデンに立ったことのある日本人アーティストはいても、2日間アリーナ規模の公演をした人はいません。いままで誰もやっていないことに挑戦し続けたいんです。

もし私たちが目標を実現して、それで皆さんをインスパイアできたり、日本人であることを誇らしく思ってもらえるようになったら、超カッコよくないですか? それはポジティヴなサイクルで、私たちの夢が他の皆さんの夢になれば、それで私たちも強くなれる。私はpumped(筆者注:うまく訳せません。仕上がってる、的な?)だし、本気でMSGを実現したいと思ってます」

 

――今回のアルバムツアーの日程が発表されたときに、USツアーの日程も含まれていました。日本でのツアー中にUSツアーのことも考えていたと思いますが、それに向けて何か準備はされていますか?

のっち「それはもう!笑 3人とも英語のレッスンを始めています。私たち、常にUSツアーのことを考えてますよ。ツアーの前半でたくさんライヴをやって、普通ならそのすべてで満足が行ったんでしょうけど、(USを含む)今回のツアーは違いますね。まだまだ始まったばかりって思います」

あ~ちゃん「私たちは同じ英語の先生から、それぞれ個人レッスンを受けてるんですけど、USツアーの日程が近づいてきて、先生の方が緊張してます」

のっち「先生いつも〈時間が足らない!〉って言ってるね笑」

あ~ちゃん「先生が強調していたのは〈あまり時間はないけれど、最善を尽くします。それまでの間、3人の間でも英語を話すこと!〉って。英語を上手に話せれば、海外のファンの方々ともっとコミュニケーションが取れるんですけど、私たちさぼっちゃって……ツアーまでの過程が前回と同じになっちゃった。でもゆかちゃん(KASHIYUKA)の英語がものすごく上達していて、海外のライヴはゆかちゃんに期待してます笑」

かしゆか「あ~ちゃんプレッシャーかけてくるんです。がんばって勉強してるんですけど、クリアな発音があまりできなくて、だから結局私の英語は誰にも通じない」

あ~ちゃん「でもそれがええんよ(But that’s what I like about you)。可愛く聴こえるもん」

 

――前回のアメリカではIn-N-Out burgersを食べていましたよね。今回はライヴの合間に楽しみにしているものはありますか?

かしゆか「シカゴはピザが有名って聞いてます。〈Deep-dish pizza〉って言うんですか? タルトみたいな」

あ~ちゃん「それってチーズがいっぱい入ってるってやつ?」

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↑おいしそう。この写真はBillboardのサイトとは関係ないです

かしゆか「それそれ! チーズとソースで覆われてるって聞きました。食べたことないので、それを食べて、他のタイプのピザと比べてみたいです。海外ではいつも食べ物が楽しみですね。みんなでベーグル屋さんに行って、おいしいベーグルを選んで、それを自分のトップにしたいです」

のっち「3人で一緒にいろんなところに行けるっていうだけで、もう楽しみです。少しは観光する時間もあればいいですね」

あ~ちゃん「日本だと、私たちが3人でいるとファンの方にはPerfumeってわかると思うんですけど、ひとりでいると気づかれないんです。私たちが一緒にいると、人前では無意識にステージ上でしてるみたいな位置取りをしたり、振付にあるみたいな歩き方をしてるのかもって思います笑」

 

――(そんな習性は)動物の群れのようですね。

のっち「私たち、スイミーみたい笑(スイミーは、レオ・レオーニによる人気絵本のキャラクター)」

あ~ちゃん「ほうね、スイミーじゃね笑 海外にいると、3人一緒に歩いていても誰にも気づかれないから、3人でファンシーなカフェに行ってコーヒーを買って〈持ち帰りで!〉って叫んで、興奮して踊ったりしても、誰にも気づかれない。3人で散歩できたらなって思いますね」

(筆者注:原文では、散歩をstrollって書いてます。まさにHave a Stroll!)

 

――今度のUSツアーが、Perfumeの物語に新たなブロックを築くことになります。これから先の10年や20年を、どう想像していますか?

あ~ちゃん「おもしろい質問ですね。いま、これまででいちばん自分たち自身が楽しめています。私たちは小学校からお互いを知っていて、たくさんの共通点があって。それ以上に10年以上一緒にいて、そこで同じものを見て、経験してきたので、それぞれを凄く理解できているんです。

Perfumeの未来がどうなるか、はっきりわからないし、いつまで続くかもわからないけど、私たちの関係はずっと続いてほしいなって思います。たとえ何があっても、同じ道で繋がっていて……日本の女の子で、私たちみたいな友情を持てる人は多くないと思います

のっち「こういう話を、私たちの家族もいるご飯のときに話すんです。私には、3人がおばあちゃんになっても一緒にいて、同じもので笑ってるところがトータルで想像できてます」

あ~ちゃん「うちらがおばあちゃんって、あんた遥か先を想像しすぎよ!笑」

かしゆか「いろいろ飛ばし過ぎだから笑 私たちは人生の半分以上を一緒に過ごして、普通ではできない経験をして、それを乗り越えてきたんです。他の誰よりもお互いを理解しているから、この先何があっても、一緒に笑って、幸せでいられたらなって思います」

 

――この夏には、Perfumeの展示会がロンドンとNYで開催されます。衣装や舞台作品を展示しているそうですね。

かしゆか「これが実現することに興奮してます。日本では衣装や舞台の一部を見ていただく機会があったんですけど、海外のファンの方々にはそれも難しくて。私たちがいましていることを見ていただきたいんです。Perfumeって3人だけのことだと思われがちなんですけど、その裏にはチーム全員がいて、展示会ではそれを見ていただけると思います。できるだけたくさんの方に来てほしいですね」

 

――最後に、来たるべきライヴを楽しみにしているファンに一言お願いします。

のっち「Perfumeを初めて観る方もたくさん来られると思うので、皆さんに会えるのが本当に楽しみです。アルバムをリピートして、ライヴを楽しみにしていて下さい!」

かしゆか「ツアーは『COSMIC EXPLORER』のものなので、アルバムをできるだけたくさん聴いてほしいです。それと、日本語の美しさを楽しんでもらえたら素晴らしいですね。日本語の表現は間接的だったり曖昧だったりしますが、日本語の響きは皆さんの耳にも楽しんでもらえると思いますし、それがたくさん入っているのが私たちのアルバムです。

もし日本語がわからなくても、私たちのライヴは振付などの視覚面からも楽しんでもらえるはずなので。ライヴに来て、楽しんでもらえることを心から願っています」

あ~ちゃん「まず、USツアーが実現できただけでもすでに夢が叶っているんですけど、そこで爆発を起こすことができたら、本当に忘れられないと思います。ぜひライヴに期待して下さい。皆さんのリアクションを楽しみにしています!」

 

 

◇Sort of regret

ふー、やっと和訳と推敲が終わった……思った以上に時間がかかってしまった。さすがにもう当分やりたくないな……

 

www.nylon.com

いやいや無理無理!!!