読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

R.E.P

Perfumeに特化した音楽ブログ/音楽に特化したPerfumeブログ

第35回 Perfume FES!! 2014 Perfume/東京スカパラダイスオーケストラ その1

Perfume ライブレポ

f:id:t_kito:20110125172334j:plain

Perfumeの対バンツアー、第2弾が開幕しました! 初日は2014年3月15日(土)、東京・NHKホール(定員3,601名)での東京スカパラダイスオーケストラとの共演です。

◆先攻:東京スカパラダイスオーケストラ

2013年にはUSでも屈指の人気野外フェス、The Coachella Valley Music and Arts Annual Festival で、日本人として初めてメイン・ステージに立った彼ら。私も以前何度かライヴを観ていますが、ひさびさです。最初にドラムスの茂木欣一さんPerfume命名のあだ名:モテキン)だけが登場し、スポットライトの中でドラムソロ。ワイルドな演奏で客席を盛り上げ、いよいよブルーのスーツ(ちょうど上の写真みたいな)に身を包んだ9人が舞台に揃います。画になるなぁ。

序盤はアップリフティングな曲の固め打ちで、どれも知っているのですが、曲名はわかりませんすみません。〈スカ〉と一口に言っても、彼らのサウンドはパンクやジャズ、ガレージ・ロック、ジャイヴ、ソウルなどを採り入れたハイブリッドなもので、その音楽的キャパシティが、彼らならではの〈トーキョー・スカ〉だと思うのですが、ライヴそのものは、いつ聴いても安定のスカパラ・サウンドとも言えます。

でもそれが決してマンネリに陥らないのは、その演奏の……というかバンドとしての〈音楽的な基礎体力〉が、ケタ外れに凄いから。死ぬほどたくさんのライヴを、あらゆる環境で繰り広げて、鍛え抜かれた演奏は〈鉄壁〉という言葉が相応しいです。アウェイかホームかなんて関係なくて、彼らはどこの国で誰を前に演奏しても、同じように盛り上げられるでしょう。コーチェラのメインステージに立つことだって、「ああ、そりゃそうだよね」と思わせる力があります(実際、快挙ですけれど)。

でも彼らの演奏を聴いていて、Perfumeと通じる要素〉も感じました。それは、ノン・ヴァーバル(非言語的)な訴求力インストゥルメンタルも多いスカパラ、ダンスの独創性もポイントのPerfume。それぞれの方法で、言葉の壁を飛び越えています(あと、どちらもダンス・ビートが音楽のベースになっていると言えるかも)。

まぁ、そんなこと考えながら観ていたわけですよ。そうしたらバリトン・サックス担当の谷中敦さんPerfume命名のあだ名:谷中。まんまじゃん「!”#$メドレー!!」とか叫んで(※ちゃんと聴いてなかった)曲に入ったのです。ん? スカパラにしては珍しいディスコっぽい演奏だなぁ……それにPerfumeの「NIGHT FLIGHT」みたいなコード進行……あっこれPerfumeのカヴァーなんだ!!

TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA plays Perfume

「NIGHT FLIGHT」は、川上つよしさんPerfume命名のあだ名:つよよ)がディスコなベースラインを弾き、ギターとブラス隊がヴォーカルのパートを演奏していたかな。またこれが、嬉しいくらいしっかりブラス4管のアンサンブルが組み立てられていて、トーキョー・スカのキャパシティすごいなって思ったのですが、そのままノンストップで「ビタミンドロップ」! これ選曲した人、誰ですか!! 〈♪ビ・タ・ミ・ン・ドロップ〉のサビを、トロンボーンで朗々と奏でる北原雅彦さんPerfume命名のあだ名:ま~ちゃん)。このカヴァーではちょっとラテンっぽいテイストも入っていたような……?

この曲を結構長くやって、さあ「NIGHT FLIGHT」「ビタミンドロップ」と来て、次は何ですか!

まさかの「カウンターアトラクション」(※未音源化曲)のサビが叩きつけられます。これ選曲した人、変態ですか!! このサビ、コードの音階がだんだん降りてくるのですが、ここのブラス・アレンジもカッコよかったなぁ。その演奏に感銘を受けるのと同時に、〈極めてマイナーなアイドル・ソングを、素晴らしいアンサンブルで奏でるスーツ姿の伊達男〉という、もういろんな意味でヤバイとしか言いようのない存在が、この夜のスカパラでした。

「カウンターアトラクション」も2コーラス(たぶん)やってくれて、さあ次は何ですか! もう何が来ても驚かないぞ! するとNARGOさんPerfume命名のあだ名:なっご)が、マイルス・デイヴィスチェット・ベイカーか、というミュート・トランペットで哀愁たっぷりに奏でる「SEVENTH HEAVEN」。イントロの〈♪パァパパパ~~〉に、沖祐市さんPerfume命名のあだ名:ゆ~ちゃん。※ハードコアなPerfumeファンが弾く美しいピアノが寄り添います。こりゃ驚くよ!! だってこれ考えた人おかしいですよ! まぁおもしろすぎて笑いが止まらなかったです。

「SEVENTH~」はイントロ(=サビ)を一回しだけやって、いよいよメドレーのラストを飾るポリリズムへ。ヴォーカルのパートをブラスが担当し、ゆ~ちゃんの実に前のめりなプレイで曲は進んでいきます。そのまま当然のようにポリループへ突入、この再現性と解釈は見事としか言いようがなく、時間と労力を掛けてしっかりカヴァーしたようにも、またはどんな曲でもサラッとやれてしまうようにも見えました。スカパラ恐るべし。

個人的には、このメドレーの間ずっと、決死の形相でドラムを叩きまくるモテキンさんに鬼気迫るものを感じていましたが、あれは何だったのでしょうか。

DOWN BEAT STOMP

Perfumeメドレーが終わると、何事もなかったかのようにまたライヴを続けるスカパラ。メドレーで高まった熱気を、さらに拡大していきます。途中で北原さんが唐突に「ジェニーはご機嫌ななめ」を(※クルクル回転しながら)吹き始めたり、和風プログレッシヴ・ロックみたいな曲があったり、「Pride of Lions」をやったり(好きなんです)とかもありつつ、もうさすがとしか言えないステージ。活動25年目を迎えたスカパラの、貫禄を見せつけられました。

 

さあ、それを受けての〈後攻:Perfume!〉 続きます!