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Perfumeに特化した音楽ブログ/音楽に特化したPerfumeブログ

第20回「ずっと好きだったんじゃけぇ~さすらいの麺カタPerfume FES!!」5月30日 Zepp Divercity

5月30日(木)Zepp Divercity 18:00開場 19:00開演

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さて2日目のレポートです。いきなりですが、ライヴ後の私のツイートを転載します。

この日のイベントは、ここ最近……いや、私が2006年からPerfumeを見てきた、たくさんのライヴの中でも屈指の出来でした(※個人の感想です)。

 

【第一部】

この日もせっちゃんのステージからスタート。前日よりもリラックスしているように見えます。曲に入る前にギターを「キュイーン」「キュインキュイーーン」とチョーキングさせてお客さんを煽ったり。セットは前日とほぼ同じでしたが、途中で1曲入れ替えてました。


◆MC1

せ「Perfumeといっしょで、おっちゃんは楽しいですよ……あのさ、3人にセクハラしてもいいの? さっき昨日のアンケートを渡されて、見たら意外と大丈夫そうだった。でも刺されない程度にします。あの3人も、この後出てくるから、それまでおっさんに付き合って下さい」

せ「あの広島弁は反則。『……ええじゃろ?』とか言われたら、断る理由がない」(何を)

せ「ここにいるみんなは〈俺はあ~ちゃんファン!〉とか〈私はのっちが好き!〉とか、いろいろあるよね? 僕は●●せてくれたら誰でもいいです!

せ「(Perfumeにビデオレターをもらって、出演を即決した話で)あのビデオレター、俺しか観てないんだよね。あのビデオはいろいろ使いたいと思ってます……1枚300万円でコピーしてあげようか。(客『コピーしてー!!』)ざまーみろー!

なお、せっちゃんファンの方が当ブログに寄せて下さったコメントによると「彼には他のライヴでは見られないニヤニヤがあった、最初のMCから楽しそうだった、せっちゃんらしい照れもあった」とのこと。

で、せっちゃんたちの演奏なのですが、こちらも大抵の曲はすでに1回聴いている=知ってる曲なので、じっくりパフォーマンスを楽しめました。ふじけんやひろぽんたち(命名:Perfume)の醸すグルーヴも堪能できましたし、「歌うたいのバラッド」「月光」が大好きな曲になりました。

ラストの「やさしくなりたい」では、せっちゃんがギター・藤井謙二さんに「藤井さん、お願いします」と言ってイントロが始まるのですが、この日は「ふじけん、お願いします」になっていました。

「どうもありがとう! この後はお待ちかね、Perfumeです!」と言い、手を振って去っていくせっちゃん(あっ思い出した。この前日、セッションが終わってハケていくせっちゃんの手の振り方を、あ~ちゃんが「何!? いまのこういう手の振り方!」とやたらマネしてました)。

 

【第二部】

転換を経て、会場が暗転。おお、来るぞ!と思ったら、最初の「ズドーーーーーン!!!」という登場SEの時点で、すでに前日より遥かに音量がデカく、「PAの人、設定ミスった?」と思いました(そのあと少し音量は下がったが、途中からまた大音量になっていたと思う)。

例のごとくセットリストは載せませんが、後日掲載します。

 

◆MC1
の「今日は輩(やから)が多いなぁ! 輩ーーーっ!!」

そしてあ~ちゃんが舞台袖に消えて、かしゆかとのっちのふたりでMC。

か「斉藤さんのMC、あれもダメじゃろ。3人の内(●●せてくれれば)誰でもいいとか言われて、その後どういう顔で出て行って、歌ったり踊ったりしたらいいかわからん。恥ずかしい

かしゆかが「斉藤さんの歌は、ぶっきらぼうなところが良い。不器用なんだけど〈愛してる〉って言うところが」と感想を述べると、のっちが「〈不器用な俺〉ソング」と、とても雑に括っていました。
か「のっちとふたりでMCすると、お互い助けようと思っても、ぎこちなさしかない」
客「あ~ちゃーん!」
か「それあたしが叫びたいよ」

◆進化するパフォーマンス

前日も凄く良かったのですが、この日はそれを超えてきました。セットリストも変更されていて「ああ、これはもうちょっと微妙かなぁ…」と思った2曲が外れ、「Hooooooooooo!!!」とシャウトしたくなる2曲が入ったことで、個人的には現時点で〈Perfumeらしい多面性〉を突き詰めたセットリスト。

ダンスも、指先や表情、視線にまで細やかな神経の行き届いたもので、それを至近距離で楽しめるのは非常に贅沢です。あの3人のダンスは、いまなお現在進行形で進化しています。そのダンスに欠かせない音響と照明も申し分なかったです。

今年は対バンツアー前に2本イベントに出演しただけで、ライヴが少ないのですが、よもやここまでのパフォーマンスとは思いませんでした。また、今回は生歌の被せが多いのもポイント(特にあ~ちゃん)。最近のシングルが変声を使わなくなってきたことと関係あるのでしょうか。

このライヴを観終えて思ったのは、「やっぱりPerfumeすげー!!!!」。

……しかし、真の衝撃はこの後に訪れるのです。

 

◆セッション……の前に

Perfumeのステージが終わり、機材の転換が進められます。さて、3人がいつ出てくるかな、昨日は10分くらい待ったからな……とか思っていると、ステージ上のスクリーンに〈3月下旬 某レコーディングスタジオ〉の文字が。あれっ何これ? そして3人並んでPerfumeが画面に登場。
あ「Perfumeです。今日は斉藤さんにお願いがあります。今度私たち、東名阪のツアーをやるんです。今回は対バン形式なんですが、いま決まっているのはマキシマム ザ ホルモンさんだけで(ここで客がウケる)、斉藤さんには5月29日、30日の東京公演に出演していただきたいんです」
の「異色の組み合わせです」
あ「今回は私たちが好きな人達にお願いしていて、斉藤さんは、本当に好きなんです。それはすでに伝わっているかもしれませんが(笑)。急なお願いで申し訳ありません。スケジュールとかでムリそうであれば、はっきり言って下されば、聞き分けは良い方です。すみませんが、できればすぐにお返事ください(客がウケる)」

3人「よろしくお願いします!」

おお、せっちゃんに300万円払わずに済んで良かった!! というか、3月下旬によく2か月先の予定押さえられたもの!(大体1年前にスケジュールは決まっているはずなので)

ビデオレターが終わり、割とすぐ3人が登場。格好は前日と同じです。またシャツのくだりを説明して、せっちゃんがステージに呼ばれます。

◆4人でのMC
せ「昨日の格好もそうだったけど、かわいいよね。でも(かしゆかを見て)俺はこのエロいのがいいな」
あ「どの辺がいいんですか?」
せ「うーん……(かしゆかの足元から舐め回すような目線)」

か「めっちゃ下から来た!」

せ「……そのさ、服の下ってさ……」
か「絶対、目合わせれん
斉「何も着てないでしょ」
あ「いえ着てます、3枚着てます!

せっちゃんが前列のお客さんに「そこで観られるの良いね。俺もそこで観たいよ(おそらく、Perfumeのおみ足が至近距離で見られるから、という意味)」

あ「斉藤さん、リハの時もそう言ってましたね」

せ「そういえばリハって、俺はいつもちょっとだけやったらすぐ終わりにしちゃうんだけど、今日のリハは3人が見てたから。バンドのみんなも『3人がいる!』と思ってるのがわかったから、ついほとんど全部(の曲を)やっちゃって、もうリハで疲れた」(斉藤さん、めちゃ入れ込んでくれてるじゃないですか…)

せ「そう、3人がリハ見てくれてて、のっちは(客席にある仕切りの)柵にこうやってもたれてね…乳乗せて

いや乗せるほどあったっけ?と思うより早く、のっち「おい! あっいま普通に〈おい!〉とか言っちゃった」

あ「いまの、凄いツッコミだったねぇ」

あ「でもさ、お客さんとすっごい近いねー! ほら、手が届くもん」
(Perfume3人が、最前列のお客さんとタッチ。お客さんもメンバーに向かって一生懸命手を伸ばす)
斉「……いまさぁ、誰も俺の方には手を伸ばさなかったんだけど」
あ「(大爆笑)」

そして斉藤バンドのメンバーが呼ばれる。のっち、ドラムスの小田原豊さんを呼ぶときに「小田原のぉ、豊さーん!」(中臣鎌足みたいな?)
せ「ギターの藤井謙二は、のっちと同じ福山出身と知って、昨日から嬉しそう」
あ「えっ、ぜんぜん嬉しさが伝わってこないです。いつもスンッ(すまし顔)ってしとる」
藤「いや…うれ、嬉しいです」
斉「あまりいじらないであげて、おじいさんを」(※いじった張本人)
あ「でも(ふじけんさんはイベントの)Tシャツ着てくれてる!……あれ、ひろぽんは?」
ひ「!!」
あ「(ひろぽんににじり寄る。彼のモノトーンの花柄シャツを見て)今日は咲かせたい気分だったんですか? そのシャツの下に(Tシャツ)着てますよね?」
ひろぽん、後ずさりしながら「グイグイ来ますね!」
の「あーひろぽん、ロックオンされちゃった」
あ「(客席から見えない角度で、ひろぽんのシャツの中を覗き込む)ひろぽん、中に着てるのクリーム色ー!! ええーー!! Tシャツはえんじか、グレーっぽい黒のはずですよー!」
ひ「き、着替えてきます(ベースを置こうとする)」
あ「いえ、ベースさえ弾いていただければ」
※私に同行していた、ひろぽんと知己のある友人が、このいじられっぷりに大憤慨

その後のセッションから、「歩いてかえろう」は前日と同じ流れ。せっちゃんが「PerfumeのCDにはカラオケが入っていて、この(セッションする)曲のカラオケがホントにカッコいい」と絶賛していました。

 

◆締め的なもの

このイベントの感想は、このエントリーの最初に書いた通りです。斉藤和義さんとPerfume3人の相乗効果は間違いなくあって、終わってみれば、絶妙の組み合わせだったとしか言えません。

惜しむらくは、観られる人があまりにも限られてしまった点ですが、2日目は結構な台数のカメラで録画していたし、何らかの形で公開されることでしょう。

斉藤和義さんとスタッフの皆さん、そしてせっちゃんファンの方々と楽しい時間を共有できて嬉しかったし、Perfumeファンからも「よし、斉藤さんの音楽も存分に楽しもう!」というマインドを感じました。

良いイベントだったな。毎年開催して下さい。