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Perfumeに特化した音楽ブログ/音楽に特化したPerfumeブログ

第19回「ずっと好きだったんじゃけぇ~さすらいの麺カタPerfume FES!!」5月29日 Zepp Divercity

Perfume FESの東京公演、参加して参りました。幸運にも2日とも観ることができたので、日ごとに簡単な備忘録をまとめます。

なお、MCはニュアンスに気を付けて書いていますが、なにぶん私の記憶に基づくもので、まったくもって正確な記録ではありません。転載などはお控え下さい(まずもって無いと思いますが)。

それと〈ネタバレ禁止〉のお触れも出ていますが、〈東京公演でしか観られないもの〉は記録しても差し支えないと判断しています。
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5月29日(水)Zepp Divercity 18:00開場 19:00開演

【第1部】
斉藤和義さん(以下、せっちゃん)のセットからスタート。1曲目はツアータイトルの一部でもある「ずっと好きだった」! グレッチのホワイトファルコン(大変高価なギター)をガンガン弾きまくるせっちゃん。サビで〈ずっと好きだったんじゃけぇー!〉と替え歌も繰り出して大好評。その後も曲が終わるごとに、次々とギターをチェンジ。ギブソン製が多かったかな?
せっちゃんの演奏はフェスで何度か観ていますが、素晴らしいヴォーカリストであり、ソングライターであり、ギタリストだなぁとつくづく思います。他にも「Would you join me?」「劇的な瞬間」などがあったかな。

◆MC1
開口一番「……今日は野郎率が高いですね」と女性ファンの少なさに反応。「調べたら、僕はのっちのお母さんと同い年でショックだった。Perfumeは三人とも若い……うん、若いけど、僕も……僕も……」と、長考するせっちゃん。ああ、いつもMCのほとんどが下ネタのせっちゃんも、Perfumeの3人とファンに気を遣っている、と思ったら出てきた言葉が「……○○せてくれるならいいんですけど。3人のうち誰でもいいから」。うわっそう来ますか!!(もっとも、以前ARABAKIで「昨日泊まったホテルの有料チャンネルのビデオが良かった」という主旨の話を延々と聞かされた私には軽いジャブ

今回のイベントに呼んでもらったことへの感謝を述べて、「(このツアーに出演する)他の人が何をするかわかりませんが……僕も後で踊ったりするかも」
観客「おおーー!!」
せ「まあそれはなかなか難しいんですけど」
観客「ええーー!!」

◆MC2
せ「Perfumeの3人は私服もいいけど、リハをTシャツとスウェットでやっていて、あれはムラムラしました。○○せてくれたらいいんですけど。すぐ終わるんだけどなぁ
もうここまで来ると、会場は「ドン引き」と「バカ受け(※少数)」に二分されます。ちなみに私は、腹を抱えて笑っていました(会場の微妙な雰囲気も込みで)。

演奏に戻り、「いちばん新しいシングルです」と「ワンモアタイム」。他には「Hello! Everybody!」や「歌うたいのバラッド」「月光」などを披露し、ラストは「やさしくなりたい」。「歌うたい~」や「月光」は特別に好きな曲というわけではなかったけど、じっくりと歌詞を噛みしめながら聞くと、涙が出そうになりますね。観られて良かった。

【第二部】

そしてPerfumeのステージですが、「ネタバレ禁止」のお触れが出ているので、具体的な曲名は挙げません(いずれセットリストは書きたいです)。
割とひさしぶりにライヴを見たのですが(といっても3月2日の「U-EXPRESS LIVE 2013」以来)、パフォーマンスに向かうコンセントレーションと、テンションの高さは想像以上。対バンの相手にヘタなものは見せられん!と、相当の気合と練習量で仕上げてきたと窺えます。
日本ではZeppクラスの箱でやることはもう当分ないのでしょうけど、やはりあの規模の会場で観ると、3人のダンスのアンサンブルが生むフィジカルなエネルギーに圧倒されます。今回は比較的シンプルな演出で、3人の存在感がより際立っていたこともあるでしょう。

某曲の初披露もあり、改めて、Perfumeの楽曲はライヴで(=ダンスと共に披露されて)こそ完成するな、と実感したものです。

◆MC1
あ「斉藤さんのライヴ、あれ、いけん!」
か「直視したらいけん
あ「(斉藤さんはスタイルが良くて)脚どこから生えとるん? 私たちの衣装、大分ウエストの位置をごまかして(上げて)るんですけど、斉藤さんがこの衣装を着たら、ウエストの位置そのまんま。マイクの位置も高ーい! 届かんもん。おでこから声出さにゃいけん」(その後〈おでこから声を出す男〉としてゆずの岩沢さんネタ)
あ「斉藤さんみたいな人に〈ずっと好きだったんだぜ。相変わらず綺麗だな(※キメ顔)〉なんて言われたら、プーンプーン!(ボクサーが顔面に2発パンチを食らった、みたいなアクション)」
か「Perfumeスタッフの女性が全員、ライヴ終了後の斉藤さんを出迎えるために列を作っていて、(私たちのいるところには)誰もいなかった。みんなメロメロだった」
あ「いつもより衣装がフリフリで、回転したら揺れるところがたくさんあります。(くるっと回って、スカートがふわっと風に舞う)スカートの下には3枚履いてますけど!」

他、あ~ちゃん「リハで仕上げに仕上げて、仕上げすぎで吐きそうになるくらい」とか、あ~ちゃんのエアギター、かしゆかの「(Perfume斉藤和義さんの)それぞれのファンの人に、お互いの良さを伝えあって、どっちも好きになってほしい」、あ~ちゃん「斉藤さんみたいな大人になりたい。ファンのみんなもなれる、未来は明るい!」などの発言もあり。そしてPerfumeのステージが終わって、結構長い転換に入りました。

【第三部】

◆MC

ステージ上にはふたたびバンドセットが組まれ、Perfumeの3人がチェックのシャツという珍しい衣装で登場。シャツは〈斉藤さんっぽく〉したくて、かしゆかが買って来たそう(「ネルシャツ」って言ってたけど、素材はフランネルじゃなくて普通の綿だと思った)。ボトムは3人ともデニム素材で、かしゆかがショートパンツ、あ~ちゃんはやや短めのスカート、のっちは短パン。そこにせっちゃんが登場、かしゆかのショーパンを見て即座に「エロい」と発言。あ「すごいストレートに来た!!」

の「あの、これ聞いてなかったんですけど、なんで出てくれたんですか?」
せ「スタッフから『PerfumeからDVDが来てますよ』と受け取った。それを観たら、3人が『今度こういうイベントをやります、斉藤さんも出て下さい』と言っていて。そのビデオ、4~5分はあったけど、最後まで観る前に『出る』と決めた。3人が『こうこうこういうイベントなんです、ぜひ力を貸して下さい!』って言うのを観ながら、『うんうん、出るよ出るよ』って(独りで)言ってたもん。そりゃ出ますよ、何でもやりますよ!

せ「奥田民生が言ってたんだけど、広島の女の子に〈ちょっといらうだけじゃけぇのう〉って言うと、良い思いができるって」

3人「???」 か「えー、どう反応していいのか…」

せ「〈ちょっとさわるだけだから〉っていう意味で、最後に〈じゃけぇのう、のう、のう〉って繰り返すといいって」

しかし3人に全否定され、せっちゃん「あいつウソ教えやがった!!」

そしてそれを覚えてしまったあ~ちゃん、〈いらうだけじゃ~〉とか言いながら、マイクスタンドを優しく握る(指先は赤いマニキュア)。即座にせっちゃん「……その手は止めた方が良いですね」。客席に戸惑いと笑いが広がるなか、間髪入れずにせっちゃん「野郎どもーーーっ!!!」男性客「うおおおぉーーーっ!!!」あ「そこで合致しないでぇーー!!!」合致って。

 

あ「なんと今日は、斉藤さんとのセッションもお願いしました!若さゆえの……アレで」
せ「アレって何?」(あ~ちゃんによると、図々しさとか、怖いもの知らずなところらしいです)

斉藤バンドの面々がステージに現れる。なぜかPerfumeがバンドメンバーを「ふじけん」「ひろぽん」と呼んでいて(あ~ちゃん曰く「勝手にあだ名つけてますけど」)、ベテラン揃いのバンドメンバーが結構照れていました。

そしてせっちゃんがPerfumeの〈ある曲〉を挙げ「曲も詞も良いし、オケがカッコよくて、好きでよく聴いている。今日はそれをバンド・バージョンでやってみたいと思います」
あ「(私たちは)いつも打ち込んでばかりですから!」
せ「(音源と)同じにはならないだろうけど、ロック・バージョンで」

◆「○○○○○○○○○」
ドラムのカウントから、ワウを利かせたギターのイントロ。そしていきなりせっちゃんが、ものすごく低いキーで(しかも可愛らしい歌詞を)歌い出すので意表を突かれます。
メイン・ヴォーカルはせっちゃんとPerfumeが交替に取り、当然すべて生歌。Perfumeはゆるくダンスしながら歌い、ラストの腰に手を当てるキメのポーズでは、Perfume3人とせっちゃんが並んでポーズ! 3人はもちろんですが、せっちゃんのアイドル性もなかなかのものです。
(せっちゃん曰く「この曲、オリジナルだとキーが高いからオクターブ下げて歌ったら、なんか全然キスして欲しくなさそうに聞こえる」。確かに)

いやー貴重なもの観たーと思っていたら、あ~ちゃんが「まだ終わりじゃありません! まだあの曲やってませんよーー! 皆さんも一緒に歌って下さい!」。せっちゃんが聞き慣れたギターのイントロを刻み始める。おお、「歩いて帰ろう」! そしていきなり、かしゆかがものすごく低いキーで歌い出すので、また意表を突かれます。これはかしゆか(Aメロ)→のっち(2回目のAメロ)→あ~ちゃん(Bメロ)→せっちゃん(Aメロ)と来て、後は4人の合唱が多かったかな。ステージ奥のスクリーンには歌詞が映し出されて、観客も大合唱。そんな大団円で1日目は終わりました。

 

いままでのPerfumeライヴにはなかった雰囲気で、実に楽しいイベントでした。しかし、まさか翌日の公演があんなことになろうとは、知る由もなかったのです…

 

◆おまけ

アイドルには一家言ある、しかしPerfumeにまったく興味のない友人が、この日のPerfumeライヴを観た感想。

・3Dのリアルな曼荼羅

・あのサウンドとダンスの組み合わせが凄い

・俺がPerfumeのCDを買うかはともかく、いちどライヴ観るといいよ!って皆に言える

・確かに3人とも良い子そう

・おもしろかった、お前が熱狂するのもわかる